2010年4月29日木曜日

Sénégal fast food


今日放送の「今週の一曲」は、わたしも大好きな曲、
Amadou & Mariam の Sénégal fast food でした。
ヴィデオ・クリップもサイコー! ぜひご覧ください!
(Manhattan fast-food も cinéma « le Paris » も見えています。)

http://www.dailymotion.com/video/x91nyt_amadou-et-mariam-manu-chao-senegal_music

著作権の関係で載せられなかった歌詞はこうです;

« Il est maintenant 5 heures 00 minute »

C’est au Manhattan fast-food
Dakar, Sénégal, cinéma « le Paris »,
Demain je serai parti,
La gare, Dakar, Bamako, Mopti
Y’a pas de problèmes. Tout va bien
Aujourd’hui je me marie, j’ai confiance
Amoul solo, Gao, l’Algérie, Tunisie, Italie.
Y a pas de problèmes, j’aime !
Au Manhattan fast-food
Dakar, Sénégal, cinéma « le Paris »
Ascenseur pour le ghetto

[Refrain] :
Il est minuit à Tokyo
Il est cinq heures au Mali
Quelle heure est-il au paradis ?

(traduction)
Nous qui quittons nos pays
Il ne faut pas que les enfants du pays nous oublient
Nous qui sommes dans cette chose
Chose là aucun de nous ne saurait la nommer
Nous qui sommes dans des pays lointains
Il ne faut pas que les enfants du pays nous oublient


C’est au Manhattan fast-food
Dakar, Sénégal, la grand-mère à l’hôpital Dantec
Tout va bien, quatre mois ici, trois là-bas,
Le visa au consulat
Numéro 39, j’attends, j’attends
À l’état civil déjà l’an 2000, déjà 2000 ans
Au Manhattan fast-food
Dakar, Sénégal, cinéma « le Paris »
cinéma « le Paris »,

[Refrain] :
Dakar, Bamako, Rio de Janeiro
Où est le problème ? Où est la frontière ?
Entre les murs se faufiler dans ascenseur pour le ghetto
Au Manhattan fast-food Dakar Sénégal cinéma « le Paris »,

Vocabulaire
Amoul solo : expression du wolof, une des langues parlées au Sénégal, qui signifie « Il n’y a pas de problème », « ce n’est pas grave », « tout va bien ». Cette expression est employée en toutes circonstances.
Gao : une ville du Mali.
Mopti : une autre ville du Mali.

今日はクルマで走りながらラジオで聞いて、一緒に歌いました!

2010年4月28日水曜日

I'm not half the man I think I am (?)


みなさん、Madonna はお好きですか? 
Moi, je l'aime bien !  わたしは好きです。
最近は Lady Gaga と比較されることもあるようですが、
まだまだ格が違いますね。
(アルバムの総売り上げ枚数は、おそらく数10倍でしょう。)
Americain Life とか、そのRemix 版とか、すご~くよく聞きました。
もちろんそれ以降も。

で、今日の「決めセリフ」に出てきた ( Je suis )Désolé(e) !  ですが、この出だしです。
どうぞ、出だしの10秒だけでも;

 http://www.youtube.com/watch?v=B5OPMI13qng

(ああ、この歌、以前白水社のタケちゃんと飲んでいて、
なんかのはずみにこの曲の話になり、期せずして合唱したことがあります。
♪ I don't wanna hear, I don't wanna know, please don't say you're sorry !

そういえば、タケちゃんの企画で動き出した「1975年」関係の本も、
確実に進んでいます。
(今はゲラを待っていることろですが、連休ですからねえ……)

そういえば(Part 2 )、どこの世界でもそうなのでしょうが、
出版関係の世界でも、この時期はいわゆる「GW進行」です。
(締め切りは早まる、入れたものはなかなか出てこない……)

そして、GWなにするものぞ! なのが明日の授業。
例の「休日授業日」です。みんな、ちゃんと来るかな?
(来るんですよね、これが!)

2010年4月27日火曜日

憑依(ひょうい)


今日の「ワールド映画ゼミ」は、
前回に引き続いて『ロミュアルドとジュリエット』の後半を見ました。
この映画は、以前の「フランス映画ゼミ」でも見たことがありますが、
今度は違う文脈に置いてみよう、ということです。

ただこの映画、「文脈」云々以前に、よ~く見るとなかなか面白いです。
もう5,6回見てますが、それでもまだ発見があります。

今回初めて気になったのは、高校生の息子が、
プレゼントがあるよと言ってくれた母親に向かって、
「白人の会社の掃除なんかした金で買ったものなんかいらねえや! 
そんなことしかできないくせに!」と言い放つ場面。

母親(というか、父親はいないので、
ジェンダー抜きで考えてもいいと思いますが)
に対するこの子供感情のあり方って、
なんだか日本の「昭和的」な感じもします。
つまり、教育の機会がすご~く広がる中で、
子が親を越えていこうとするときに起きる葛藤です。
(もちろん、とっても一般化して言っています。)
フランスにおける親子関係の変遷て、どんな移り行きだったんでしょうねえ。

で、それはともかく、今日は映画後に少し時間があったので、
ふと思いついて、その場でちょっと書いてもらったのは…… 
主人公2人以外の誰かになりきって、日記を書くこと! 
脇役の誰か、たとえばさっきの息子あたりに乗り移って、
彼の内面の生きて文章にすること…… 

ちょっと難しいかなあ……と思ったのですが、これが結構おもしろい結果に!
ほとんどみんな、とてもうまく乗り移っていました。
やればできるじゃん! 
もしこれを、登場人物すべてについてやったら、その時は、
たぶん作品に対する感じ方は違ってくるんじゃないでしょうか?
う~ん、いい課題を思いつきました!(と自画自賛)

2010年4月26日月曜日

「7枚」



今日は「部分冠詞」でしたね。これって、考え方(というか捉え方というか)が、日本語的ではないので、おもしろいな~と思います。日本語を書く場合でも、こういう見方があることを知っていて書くほうが、きっと少しは厚い日本語になるのでしょう。

さて、もう2,3回ここでも触れた「7枚」の仕事、ついに今日原稿を送りました。(渡しました、ではなくなってから、もうずいぶん経ちますね。)たった7枚、1日で書けるじゃん! という声も聞こえてきそうですが、結局、ほぼ1カ月かかりました。もちろん、そのための本を読む時間もいれれば、ということですけど。

最低3回は「できた!」と思ったのですが、そのたびに、2,3日すると「やっぱちがうかな~」という気になり、結局都合6パターンは書きました。で、その最後のヴァージョンを送ったのですが、それに比べると、最初の頃のヴァージョンは、すごく力んでいるのが自分でもわかります。

ここを読んでくださっている方には、ぜひ立ち読みしていただきたい気がします。出るころに、またご報告させてくださいね。なぜわたしがこんなに「意識している」か、すぐに分かると思います。

さて、明日はゼミです。やっと体が、授業に慣れてきました(ってオソ!)。

2010年4月25日日曜日

もうすぐGW


今日の東京は、暖かくていい天気でした。

昨日の収録も、いつも通り楽しくできました。個人的なことを言えば、やっぱり授業をしている期間のほうが、ちゃんと声の出る時間が長いようです。昨日は、自分としては、収録終わりまでフツーにしゃべれました。

さて、収録のほうは順調なんですが、順調じゃないのが著作権問題。しばらく前にエムリン・ミッシェルの件で右往左往しましたが、結局はなんとかなりました。そして今回は、権利があまりに分散しているため収拾がつかないものから、(アーティスト本人の意向ではないのでしょうが)異常に高い使用料を要求してくるところ、そしてまったく音沙汰のないところまで、問題の形はさまざまです。

たしかに、曲の使用料やテキスト掲載料は、アーティストにしてみればお小遣いにもならない程度ではあるのでしょう。でもね、そんなことではなく、ラジオは「出会い」のきっかけを作れるメディアですから、日本で知られていないアーティストの場合は、こういう機会を捉えたほうが賢い気がわたしはします。まあ、色んな考えがあるんでしょうが。

              ◇

今週中には、GWが始まりますね。大学では、29日はいわゆる「休日授業日」で、通常通り授業があります。こんな制度が始まったのは、7,8 年前でしょうか? 文科省の指導に合わせ、授業日を確保するためのようです。(そういえば先日のガイダンスも、実は入学式前に行われたのですが、その意図するところは同じです。)

そしてこのGWは…… これはもう「まいフラ」の準備に、すべてを捧げることになります!(前回担当したときも、GWはそんな感じだったかな?)別にどこに行くわけでもないので、全然かまわないんですけどね。そういえば何年か前は、たしか厚生省の資料翻訳の仕事がGWにぶつかって、なんだかすさまじかった記憶もあります。というわけで、GWは苦しいかった思い出が多いです!(涙)

さて、では今週も、元気にまいりましょう!

2010年4月24日土曜日

いまだ名の



「新・増殖する俳句歳時記」 http://zouhai.com/ で紹介されていたこの句、こういうの好きです。

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小澤 實

いまだ名のつかざる男の子あたたかし


名前をつけられ、名前で呼ばれ、言葉を教えられ、ものの名を教えられて人は常識を身に着ける。法に沿って常識は権力に都合のいいように書き換えられ規定される。右にも左にも上にも下にもはみださぬように設定された中での、倫理観やら反骨などはガス抜きに過ぎない。名前のつく前の裸の赤子に無限の可能性が詰まっている。もっとも弱きものの中にもっとも強固な変革の核がある。「俳句」(2009年5月号)所載。(今井 聖)

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そして誰も、そういう地点から出発しているわけですね……  今日はこれから渋谷です。(晴れてよかった。La vie en beau ! )

2010年4月23日金曜日

Jena Lee


さあ週末です。こんなヴィデオ・クリップはいかがでしょう? 古いような、新しいような…… でもちょっと個性的なのはたしか;

http://www.youtube.com/watch?v=m6Rc8idptUM&feature=related

彼女、Jena Lee は、チリ出身だそう。ただwiki によると、たった9カ月の時にフランス人家庭の養子になったとか。1987年生まれと言いますから、まだ20代前半なんですね。わか!

おつかれ!


さて、昨日で1か月終わりましたね。お疲れさまでした!

で今日はメリッサ・ラヴォーの2回目でした。番組でかけたLes Cendres ではないのですが、こんなのはどうでしょう;

http://www.dailymotion.com/video/xa9uu2_melissa-laveaux_music

そしてオープニングでレナさんが歌ってくれた la vie en rose。歌詞はこうです;

Quand il me prend dans ses bras,
Il me parle tout bas
Je vois la vie en rose...

彼がわたしを腕に抱き、
そっと囁きかけてくれれると
人生はバラ色に見えるの……

http://www.youtube.com/watch?v=MgW2gAGwB_w&feature=related

最後の行の Je vois la vie en rose. は、直訳すれば「わたしは人生をバラ色に見る」です。これがもしen rose ではなく en noir なら、「人生を黒く見る」→「悲観的に見る」という感じでしょうか。

                ◇

それにしても、天候が不順ですねえ。風邪ひきさん、わたしの周りでもどんどん増えてます。みなさんも、お気をつけて!

2010年4月21日水曜日

自然


管さんのブログが紹介しているすごい35枚;

http://www.boston.com/bigpicture/2010/04/more_from_eyjafjallajokull.html

「自然てステキ」とも「自然はこわい」とも言うけれど…… 戦後すぐ、公職追放にあって山口の寒村に行くことになった清水哲男さんの父親は、そこで米作りを始めたそうです。貧しくて…… 父親は必死に米作りに精を出し、けれども収穫目前のある日、台風が…… 翌朝、ずたずたになった稲の前に立ちつくす父親を見て、少年だった清水さんは、「自然」とは何かを学んだそうです。

今は、戦後すぐと「貧しさ」の程度が違いますが、変わらないものは変わらないのでしょう。

2010年4月20日火曜日

カップッチーノ


今日は「総合文化ゼミ」の、実質最初の授業でした。

「東京詩」のほうは5人で、今までで1番少ない人数です。(ちょっとカリキュラム上のシステムが変わったせいもあるようです。)「ワールド映画」は定員(20人)を越えて24人です。

「ワールド映画」のほうは、ちょっと迷ったのですが、最初の日はもろもろの説明もあるし、ということは90分の映画は厳しいし……ということで、あの『ロミュアルドとジュリエット』にしました。最初に見るには、いいと思います。つまり、比較的とらえやすい問題だし、そこから拡大させる可能性が開けそうだ、という意味で。今日は前半(画像の当たりまで)でしたので、来週に続きます。

そういえば、今年は1時間目の担当授業が週に3回あり、その時は7:30ごろ家を出ます。ということは……クルマで走り始めると、ちょうど「まいにちフランス語」が始まるというわけです。まあそれはともかく。

で「まいフラ」のあとは、「まいにちイタリア語」が始まるのですが、なんとなくそのまま聞いていること数回になり……今日ついにテキストもゲットしました!(先週後半あたりから、テキストがないと分からなくなってきたので。)どこまでいけるか分かりませんが、朝の通勤は、しばらく「まいイタ」を聞こうと思っています。

でそこで得た知識が、今日帰りに寄ったタリーズでよみがえりました。「カプチーノ」の正しい発音は、「カップッチーノ」なんだそうです! 子音字が2つ続くと、「ッ」な感じになるとか。だから「ピザ」じゃなくて「ピッツァ」なのね。

ラテン系の言語(=ラテン語から派生した言語)と言われるのは、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ルーマニア語の計5言語。これらはみな兄弟なんですね。でも、こういう打算のまったくない勉強は、楽しいですね!

2010年4月18日日曜日

5月号発売!


そしてあっという間に土日が過ぎてしまい、仕事は捗ったのかと言われると…… まあまあ、というところでしょうか。

一昨日も触れた「7枚」は、やっとできたと思います。(なんだかもっともっと素晴らしいものが書けたらいいんですけど……)でも、ふだんなかなか読まない本もひっくり返し、勉強にはなりました。ただ、勉強して得たことは、まったくと言っていいほど書きはしなかったんですけどね。まあそんなものでしょう。

でそちらが一段落したので、またラジオのほうの仕事に戻ります。土曜日は基本「収録日」なのですが、昨日はみんなの話し合いで「お休み」としました。(ナオコさん、Lady Gaga はどうでしたか?)でも来週からは、当分休みがなさそうです。体調に気をつけないと。

(そういえば風邪のほうも、やっと薬を飲まないでいいところまできました。みなさんも、ほんとに気をつけてくださいね。わたしの周りでも、明らかに3人は風邪です。)

そして今日は、5月号の発売日でした。だんだんスキットも面白くなります!(予定)

ではみなさん、いい1週間を!

2010年4月16日金曜日

好きなもの


なぜこんなに寒いんでしょ! と言いたくなる気温です。相変わらず、コンタクウ600 が手放せません。授業のときだけは、なぜかわりとフツーなんですが、やっぱり終わると風邪状態に戻ります。

先日少し漱石のことを書きましたが、それに関連する7枚の仕事、もうできました、3通りも! ただ残念ながら、どれもイマイチ。う~ん…… でもまだ1週間あります!(でも不安)

さて授業が始まり、今年新入生に言うのは、「好きなものを貯めてください」ということ。好きな詩、好きな小説、好きな映画、好きな曲、好きな絵、好きな建築、好きな写真、好きな風景、もちろん好きな定理でも、なんなら好きなゲーム・キャラだって、空っぽであるよりはいいですね。

で今日は、2年のクラスと、3,4年対象のクラスだったんですが、後のクラスに何人か、去年担当した学生がいました。で彼らとしゃべるうち、1人が、「全然好きなものがないし、趣味もない。テレビも本もゲームも縁がない」と言いだしました。大変です!

で今度は、ただ好きなものを見つけて、と言ってもダメそうだったので、ちょっと言い方を変えて、

もし気に入った女の子が2人いて、一方は好きなものがたくさんある人で、もう一方は何も好きなものがない人だってわかったら、とりあえず、どっちの子と付き合ってみたい?

ああ、そういうことっすか…… そういうことです!(ガンバレ、ワカゾー!)

2010年4月15日木曜日

メリッサ


お元気ですか? 天候がメチャメチャ不順です。で、風邪ひいてしまいました! 

わたしの愛用の薬はコンタック600。今回も、鼻水が中心なので、お世話になってます。おかげで授業もできました。(終わったらすぐに帰って寝ましたけど。)

で今日は「今週の1曲」でしたね。いかがでしたか、メリッサ・ラヴォー? この曲でした;

http://www.youtube.com/watch?v=KvAXDt-_rwQ

著作権の関係で、ストリーミングでは曲は使えないのですが、You Tube ならいいですね? 最初はちょっととっつき悪いかもしれませんが、聞けば聞くほどいい曲だと思います。どうぞ味わってくださいませ。

そういえば、5 月号のテキスト&CD、できてきました。発売は日曜ですね? よろしければ!

ではみなさんも、風邪に気をつけて!

2010年4月13日火曜日

授業開始!


ついに授業が始まりました! 

まず今日は総合文化ゼミが2つ。もうそろそろ仕上げの時期に入る「東京詩」と、今年から始める「ワールド映画」です。まあ、どうかという気もしますが、ためしに後者のシラバスを挙げてみますね;

<ワールド映画ゼミ>************************* 
 このゼミでは,フランス映画を中心に,レバノン,イスラエル,イラン映画などを見ます。でも,それが何? 

 どれほど現代が「グローバルな」時代であるとしても,依然「世界」は途方もなく広く,未知のことどもに溢れています。けれども,たとえ小さなものであっても,何らかの「切り口」が見つかれば,そこを突破口として,わたしたちは「世界」の肌触りを感じることができます。そしてそこには,<今世界がこのようであるのはなぜなのか?>という視点が,避けがたく現われてきます。

 このゼミでは,映画作品に描き出された世界の姿,時事的な問題,歴史,さらにはその価値観,精神性について考えてゆきます。結果として,「アメリカ的なもの」も,そして「ヨーロッパ的なもの」も,相対化されることになります。

 今の世界は,どうして今のようなのか? それが問いです。

 時間があれば,映画の構造の分析も試みます。分析的,相対的,自己発見的な映画の見方を獲得することも,この授業の目標の1つです。
 
********************************************
 
まあこんな感じです。こううまくいうかどうかは分かりませんけど……。
 
おかげさまで、定員20名のところに、50名の希望者が集まってくれました。(映画見て感想書けばいいの? 楽勝! と思った学生もいるでしょうけど。)申し訳ないけれど全員は受け入れられないので、せめて定員+4人に登録してもらうことにしました。楽しみつつ考えましょうね!(ちなみに「東京詩」のほうは、まだ若干(以上の!)席があります。Don't hesitate !)

お詫びと訂正(「まいフラ」4月号)


申し訳ありません、「まいフラ」4月号で訂正があります。それは、テキスト38ページの問題Ⅲです。その問題文中に「……リエゾン/アンシェヌマンするところに印(  /  ) 」という箇所がありますが、その赤い「 (  /  ) 」内の記号が、すみません、逆です! リエゾンが下側のブリッジ、アンシェヌマンが上側のブリッジです。お詫びして、訂正いたします。デゾレ!

2010年4月11日日曜日

明治OO年


今日は朝から大学に行って、新学期に向けて研究室の片付けをしたり、今集中的に取り組んでいる仕事に励んだりしていました。

その仕事は、わたしにとっては特別な意味があります。締め切りは4月末で、量的には7 枚なので、もちろん多くはないけれど、かといって3枚というのとも違います。多分6月には活字になると思います。

(実は発表したくてしょうがないのですが、発表していいものかどうかわからないので、あいまいな書き方ですみません。決してもったいつけてるわけじゃありません!)

そこには、漱石、鴎外、太宰、龍之介などが登場するので、なんというか、相当のプレッシャーです。今挙げた全員に精通しているわけではないので。(とはいえ、全員に精通している人は、そんなに多くないはずですよね?)今日はエクセルを使って、これらの作家の年表を作ってみました。(『東京詩』のときも、最初はかなり大きな、100年分の年表を作ることから始めたのでした。)

みなさん、漱石って何年生まれかご存知ですか? もちろん明治の人なのはどなたも御存じでしょうけど。

漱石の生まれは、1867年。明治維新の前の年です。ということは、今風の年齢の数え方をするなら、漱石の年齢は明治OO年とイコールなわけです。おお、これは数えやすいですね! そして鴎外は、漱石より5つ年上。ということは……

この2人、数えやすいです!

2010年4月10日土曜日

Mlle Léna


今日は予定通りNHKへ。ほぼ1日かけて、収録しました。いつものことですが、収録現場はいい雰囲気で、とても楽しいです! で写真は、収録を終えてホッとしているレナさんです。

さて、明日は日曜。火曜からは授業なので、明日と明後日であれとあれとあれをします。ま、やれるとこまではやります!(オー!)

2010年4月9日金曜日

Staff Benda Bilili

唐突ですが、スタッフ・ベンダ・ビリリをご存知でしょうか? コンゴ民主共和国のバンドです。とってもかっこいい音です。たとえば Je t'aime. というこんな曲;

http://www.youtube.com/watch?v=VaTZ5gAzkCY

というわけで、「車椅子バンド」という切り口で紹介されることも多いのですが、そんなことまったく関係なく、かっこいいですね。で、まだだいぶ先ですが、このスタッフ・ベンダ・ビリリ、ついに日本初来日だそうです。そそられますね~

http://bendabilili.jp/concert.html#tourdate

ところで、「コンゴ」が2つあるのはご存じだと思いますが、それはフランス語では、こんな感じで呼ぶこともあります;

コンゴ民主共和国=La République démocratique du Congo =Congo-Kinshasa=Congo belge

ただしこの最後の Congo belge は、かつての「ベルギー領コンゴ」の意味であり、聞いているこちらとしては、やや違和感が残ります。キンシャサは首都ですね。日本では、「旧ザイール」とも言われます。

コンゴ共和国=La République du Congo =Congo-Brazzaville =Congo français

ブラザヴィルは首都です。後に首都をつけるこの言い方は、実際イメージしやすくて使いやすいです。

ではみなさん、よい週末を!(明日は渋谷へ!)

2010年4月8日木曜日

甘い声

Bonjour !

というわけで、今日の「今週の1曲」、いかがでしたか? 美しいライブをどうぞ;

http://www.dailymotion.com/video/xyq2l_le-bon-dieu-est-une-femme-corneille_music

でもやっぱりオフィシャル・ヴィデオがお好みですか? それなら、こちらのblog からサッといけます。

http://batayam.blogspot.com/

う~ん、一緒に勉強してくれてるんですね。Merci beaucoup !

ところで、甘い声、と言って思い出すのは、(清水哲男さんの詩集を別にすれば)わたしの場合はまずこのCorneille。そして、フランシスコ・アライサです;

http://www.youtube.com/watch?v=NO4QeZ5E8aQ

この歌は明るいですが、彼がMozart のレクイエムなどを歌うと、しびれます。

ではみなさま、bonne journée !

2010年4月6日火曜日

今日も


そういえば昨日の昼ご飯は、英語のO先生と2人でラーメン(630円)を食べに行きました。

O先生と2人だけで昼ご飯に行くのは、考えてみたら初めて、かな? つい最近出たばかりの、分厚い翻訳本にまつわる苦労話を伺いました。翻訳は、大変ですよねえ。その外国語と日本語、両方できなきゃだし。

で実は今日も大学に行きました。図書館に本を借りに行ったんですが、図書館はがらがら。一方キャンパスは…… 新入生を誘いこもうとする、たくさんのサークルが大騒ぎ! 理工学部の場合は、そうはいっても女子学生が15%ほどなので、全体に男っぽい雰囲気ではあるんですが。

そして昨日今日で、都合7人の同僚と顔を合せました。あちらの会議こちらの会議に出席するため、大学に来ていたのです。そして……

年末に、「東京詩」のワークショップがありましたが、その時(を含めた5WSの)まとめの冊子ができました。今日管さんが、それを発送すべく(迫りくる締め切りの影に追われながら!)奮闘していましたので、参加いただいたみなさんのところへは、近々それが届くはずです。どうぞお楽しみに!

2010年4月5日月曜日

ストリーミング開始


今日の東京は冷たい雨。そしてわたしは、新入生ガイダンスのために大学へ行きました。

勤め先である理工学部の新入生は1000人。ところが大学には、1000人収容できるホールがないんです。で、午前と午後、2グループに分けてガイダンスをします。

ガイダンスは2時間弱。わたしの出番はたった5分ですが、もちろん(?)全編に参加します。外国語についてしゃべるのですが、2回同じことを言ってもあきるので、内容は変えました。(ポイントは同じですけど。)でも5分なんて、ほんとにあっという間。延びないように! ときつく言われてるし。ま、続きは授業で!

で終わりかと思いきや、5 時から会議が。う~ん、いきなり業務が込み合ってる……

そして今日から、ストリーミングが始まりましたね。

http://www.nhk.or.jp/gogaku/french/kouza/index.html

このストリーミング、便利ですよね。言いにくいところは、何度でも練習できるし。(ただし、音楽が
かかっている部分は使えません、著作権の関係で。だからエンディングがないんですが…… ま、大したこといってないからいいか!)

*画像は、現代詩手帖4 月号に使ったもののカラー版です。そしてこれも;

アカシヤ、咲いてます。

2010年4月4日日曜日

社会派


ラッセル・クロウの「消されたヘッドライン」を見ました。社会派サスペンスとして、とてもいい出来だと思います。

ラッセルは、やや古めかしい無頼派風新聞記者。もとルームメートの新進政治家がスキャンダルに巻き込まれますが、その背後に巨悪の匂いが。(軍事産業会社です。)

この映画の何がいいかというと、人物の造形がしっかりしていることです。上の2人はもちろん、議員の妻、らラッセルの上司、同僚、はてはチンピラに至るまで、とてもきっちり考えてあります。監督(か脚本家か)の、人間理解が「大人」です。

よろしければ予告篇です: http://www.youtube.com/watch?v=aciI8EDmB9w&feature=channel

もう大昔のことですが、この手の、いわゆる社会派映画に目覚めたきっかけは、「質屋」という映画でした。これは、後年の「スモーク」にちょっと似て、舞台はNYの質屋。ただしその店の主人は、強制収容所で妻子を亡くした人(ロッド・スタイガー)。で、そこに勤める若者が、なんと自分の店に強盗に……


NYの質屋という設定だけで、もう面白そう。当然そこには、色んな人が、色んな事情を抱えてやってくるのですから。

そしてそれ以来、「質屋」の監督であるシドニー・ルメットはずっと見てます。(「質屋」より前の作品、12 angry men は、その後に見ました。)中にはかなり商業的な作品もありますが、でもどこか、彼の作品には気になるところがあります。もちろん、わたしなんかが今さら何も言う必要のない巨匠ですが。

今回見た「消されたヘッドライン」は、ルメット風というわけではないけれど、わたしはとてもいいと思いました。

2010年4月3日土曜日

1 Geste pour Haïti chérie


あの地震からしばらく経ち、このところマスコミに取り上げられる機会も減ってきています。が、まだまだ大変。がんばれ、ハイチ! というわけで、これです;

http://www.dailymotion.com/video/xbxtdj_1-geste-pour-haiti-cherie-clip-offi_music

真中あたりにチラッと出てくるPassi は、やがて「今週の1曲」にも登場します。そして彼は、今回の企画の呼びかけ人の一人でもあります。また、これら80人のアーチストの中には、あのAznavour も入っています。頼もしいですね! では、よい週末を!

サクラ


このところちょっとお休みしていましたが、今日は久しぶりの収録でした。レナさんもとっても元気でしたよ。忙しいのは、いつも通りのようですが。

4月1日から、NHKへの入館がとても厳しくなり、今日はわたしたちにとっては初体験。入館の申込書に、住所、氏名、要件、申請者氏名、などを書き込み、それから、よく銀行であるような番号札をとり、列に並んで、その番号が呼ばれるのを待ちます。今日の場合は、その待ち時間5分ほど。

この5分、長いと見るか仕方ないと見るか…… (と、こんな風に考えてしまうところが、都会モンの余裕のなさ、なんでしょうけどねえ。)

そして収録ですが、しばらく間が開いたし、今は授業もないので、いまいち思うように声が出ませんでした。が、なんとか予定の収録は終了。そうそう、レナさんの今日の歌、ぜひみなさんに聞いて欲しいです。

ところで、サクラの季節ですね。サクラといえば、武士道。パッと咲いてパッと散る。まさに武士の美学、というわけですが……

実は江戸時代には、サクラのような華美なものは武士に似合わない、ということで、城には植えられなかったそうです。武士とサクラが結びつくのは、新渡戸稲造以来、つまり明治以降ということのようです。

サクラ=武士道というのは、古来の日本文化などではなく、ごく最近創出された物語なんですねえ。

2010年4月1日木曜日

Corneille


Corneille、いかがでしたか? ちょっといいですよね? ぜひこれを;

http://www.youtube.com/watch?v=33nYAMYoeZM

reposez(ルポゼ)は、ここではやや文語的に使い方で、「休息する、横たわる」という意味のreposer の命令形。en paix は、in peace、直訳すれば「平安において」でしょうか。 そして3連目に出てくるCharles シャルル(「ママ、ぼくはシャルルとさえ一緒に歌ったんだよ」)というのは、おそらくあの Charles Aznavour アズナブールだと思います。ちなみにわたしにとってAznavour は、やっぱりこの曲;

http://www.youtube.com/watch?v=jg8YpMJ1uAY

これ、兄が持っていたEPレコードで、小学生のころよく聞きました。大学の授業で、みんなで歌ったこともあります。(盛り上がりません!)

でもね…… もちろんまだフランス語のベンキョーを始めて60分! 大学でいえば、初回の授業の途中というところなので、意味なんかもちろん全然考えなくていいんです。でもできたら、You Tube を聞きながら、テキストの歌詞を目で追ったりしていただくと、今週やった発音のルールが確認できていいですね?

では、bonne journée !! (ほんとにあったかくなるかな……?)